6月になると、東京も梅雨入り。ジメジメして、傘が必要かどうか毎日何度もベランダから雲や道を歩く人、ネットの天気予報を眺める。そんな季節が6月。
この季節になると、晴れ間もなく気分が落ち込むかと思いきや、楽しみもちゃんとあるのです。
紫陽花。
去年は紫陽花の美しさに気づいてから、今年は6月になったら絶対紫陽花が映える場所に出かけて写真を撮りたい、そう思っていた。5月下旬辺りから、スマホで「紫陽花 東京」で検索して、何となく目星をつけてはいた。そして、instagramで紫陽花を眺めてはいいね!を押しまくったら、タイムラインが紫陽花だらけになっていて、気分が高揚。
紫陽花が咲く場所を東京都で調べると、紫陽花が咲いているといえども株数が違うことがわかります。
例えば、
他にも多摩川台公園、国営昭和記念公園いろいろありますが、場所によって紫陽花が咲く本数が大きく異なる。
傾向としては、23区は本数が少なく、23区外の方が紫陽花の株数が多い。株数が多い場所も行きたいけれど、自分の住んでいる場所からすると撮影に行くのであれば23区だな。
とまぁ本数は少ないのだけれども電車の乗る時間も少ないので、近いのは正義だ。ということで行ってきたのは、北区王子。JR京浜東北線、東京メトロ南北線、都電荒川線が乗り入れている北区で言うと、赤羽駅に次ぐ巨大駅である。
JR線は京浜東北線が停車駅であるものの、東北新幹線や上越、北陸新幹線がひっきりなしに王子駅の上を通過しているのが、線路沿いからよく見える。東北生まれの自分からすれば、東北新幹線が仙台や東北に向かっているのを眺めるのは感慨深いものだ。
そして、王子駅の雰囲気たるや、正直渋谷や新宿、品川のように若い人はそんなに多くもなければ最先端のカフェやアパレルブランドがない。もっと言うと、いい意味でどこか昭和で牧歌的だ。都電がゆっくりと走っているのも、懐かしさ、レトロさ、古さを感じさせる。それが良いのだ。そして、前近代的な香りを残している美しい街だ。
王子駅から南東に歩いて行き、都電荒川線の線路を横切ると山のように高い公園が見えてくる。
これが飛鳥山公園。飛鳥山という地名は、飛鳥明神社(あすかみょうじんやしろ)を祀っていることから名付けられたとされ、江戸時代、当時の徳川吉宗により桜やツツジが植樹された。今回は、紫陽花の名所として足を運んだが、春になれば桜の名所としても有名なスポットである、とのこと。
そして、3分もすればあとは飛鳥山公園の線路沿いに距離にして100mくらいはあるだろうか、直線に沿うように紫陽花が色とりどりに咲いている。
あとは紫陽花を撮影するだけ。
100枚くらい撮影した中から、いくつかをアップロード。美しく咲く紫陽花を東京23区で眺めたいなら飛鳥山公園はおすすめである。
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