東急大井町線「旗の台」、豚風は豚星の伝統を受け継ぎながら「新たな風」を二郎系に吹き込むラーメン屋

二郎系ラーメンなんだけど、インスパイア系で片付けるなんてナンセンスだと思う。豚星と豚風に関しては。

元住吉で大人気の豚星の姉妹店

今回は、東急大井町線「旗の台」という品川区にある駅近くの『豚風』を紹介。豚風は、東急東横線の川崎市中原区にある「元住吉」駅の『豚星』の姉妹店として華々しく開店したのは2021年11月のこと。

そもそも豚星って何

二郎系ラーメン店である豚風とその姉にあたる豚星との関係は理解いただけたとして、もっと豚星や豚風を詳しく説明しようと思う。

姉の豚星は二郎系ラーメン、いわゆるインスパイア店として元住吉、いや東急東横線、さらにはインスパイア店を代表するラーメン屋に君臨している。

二郎系ラーメンといえば、太麺、こってりした醤油ベースのスープに、分厚めのチャーシュー、たっぷり目の野菜が大きめの丼の中にどっさり入っており、港区女子からは「豚の餌」と揶揄される油ギットギト系のラーメンである。

二郎系というのは、もともと港区三田が本店の「ラーメン二郎」が発祥であり、横浜関内や練馬、神田神保町、目黒などに支店が存在するが、そのような直系店ではなく、同じように作って「二郎系にちょこっとアレンジ加えましたよー」っていうのが、いわゆるインスパイア店なのである。

そのインスパイア店の頂点に存在するのが豚星である。

二郎系インスパイアの例

インスパイア店としては豚星だけではなく、代々木上原の「千里眼」なんかも有名で、最近はYouTuberとして活躍している江頭2:50氏やアンジャッシュの渡部氏、あ違う、小島氏も来店してラーメンを食べる動画がアップされている。千里眼や豚星のようなインスパイア店がある中で、豚星は味もさることながら、限定メニューの豊富さも他のインスパイア店との差別化要素となっている。

豚星同様の太麺、大量の野菜と厚めのチャーシュー

豚星で修行した方が店長

そんな人気店である豚星の姉妹店、豚風が旗の台にできるのであれば、ほっとくことはできない、ということで今回限定メニューを食べに行ってきた。と言いつつもオープン以来約2年ほど行かなかったのだが。

しかも、最初の来店は限定メニューではなく、通常のラーメンを食べろよ、と思われるかもしれないが限定メニューはその名の通り限定なので一期一会であることが多く、限定が提供される機会を逃してしまうと、永遠に食べられない可能性もあるのだ。それだけにまだ食したことのない限定メニューがある場合は、通常メニューではなく、迷わず限定メニューを選ぶべきだ。

まだ食べたことない通常メニューと限定メニューに悩んだ時、限定メニューに少しでも興味が湧くのであれば限定メニューを選ばないと後悔すんぞ、マジで

そして、豚星の姉妹店であることとして重要な要素がある。店主が豚星出身であることだ。長年、豚星でラーメンを作っていたこの方は、豚星の今では超人気限定メニューにもなった「こんぶ」などを考案するアイディアマンでもある。

そんな彼が新たな店を構えたのだから、必然的に期待も大きくなる。

メニューが同じ

豚星の姉妹店ということもあり、メニューも限定を除けば基本的には豚風・豚星共通のメニューである。普通のラーメン、つけ麺、汁なし、辛麺(しんめんと呼びます)。コール以前に事前にのっかっているトッピングなどは微妙に変わっているかもしれないので、今後何度か訪問して要確認したい。

豚風ならではの限定メニュー

メニューが同じなのは通常メニューくらいである。2021年以来の店のオープン以来、限定メニューは独自のものがどんどんと生み出されていった。今回食べた酸辣涼麺もだが、豚星で超超超人気メニューだった台湾まぜそばの冷製版である「つめたいわん」、「えびちり」、「すきやき」、「納豆和えつけ蕎麦」、「ビンビン麺」など。

さらに、Twitterを見る限り、豚星の常連客は豚風の常連客になっており、広がる豚系のエコシステムを感じる。

今回食べた酸辣涼麺

さて。今回食べた酸辣涼麺をレビューしようと思う。今更ながら。

食べた前にはとんでもなく酸っぱいか、辛い酸辣涼麺を想像していたのだが、感想としては「意外にあっさり」していて拍子抜けしそうなくらいだった。酸味もそれほど強くなく、ほんの少しの辛味が口の中に広がり、まさに夏の暑さを冷ますような1杯であった。

スープが割りとあっさり目でチャーシューとスープを浸して食べると、こってりとあっさりのバランスの取れた豚が出来上がる。

あっさり目のスープは飲み干したかったけど、さすがに健康に悪い気がしたので遠慮した。

今後豚星ならではのメニューは絶対増える

今まで豚星ばかりに通っていたので、今後は距離的に近い旗の台にも通いたい。豚風に行ってまずは通常メニューのコンプリート、続いて限定メニューが出るたびに週末行く流れかな。絶対今後も限定メニューは出てきそう。

山形県民としては、蕎麦が有名な土地で育ったが故に、「鴨南蛮」や「鴨せいろ」、そしてなんと言っても芋煮、だしなどを使ってメニューに期待したい。

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この記事を書いた人

カフェが大好きな写真家。YouTubeでカフェに関する動画を配信。主な出没場所は白金、渋谷。

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