鹿児島市内観光、地方都市の中で都会な方で山形市よりも何でもある街だった

山形生まれの東京白金民、鹿児島に初めて行く。

東北生まれの外資系コンサルが鹿児島に初めて行くとどうなるのか

外資系コンサルファームに勤めるサラリーマンにも夏休みくらいはあります。ガンガンに稼いでる人は海外に行くし、稼いでいない私は国内旅行をせめてもの想いで楽しむ。今年の夏は自分が訪れたことのない未開の地に行ってみようということで、選んだ場所は九州、鹿児島。今まで九州は、福岡と長崎にしか行ったことがなかったので、今回の旅行で最南端記録を突破。

山形に生まれ、東京で生活すると九州というのは遠い場所のように感じる。西日本に行くことがほとんどない。普段、鹿児島ってどんな街なんだろうと考えることもない。西郷隆盛とラ・サール高校で有名な、あの鹿児島ね!という感じ。

国土の狭い日本なのに、これほどまでに距離を感じるのはなんだか不思議。

それでも今回鹿児島に行った感想としてはとても楽しかった。楽しすぎた。

楽しみが伝わるか自信はないが、鹿児島の中心市街地である天文館で過ごした2泊3日のレポートをしようと思う。

天文館ってどこやねん

まず、鹿児島についたらまずいくのは天文館である。鹿児島の中心市街地である天文館とはどこかというと、九州新幹線の終着駅である鹿児島中央駅から路面電車で15分ほどの場所にある。

そもそも鹿児島中央駅も新幹線の停車駅ということもあり、結構栄えている。鹿児島中央駅と天文館の関係を、山形駅と七日町置き換えるととてもイメージが湧きやすい。(山形県民にとっては…)

天文館と七日町に共通点があるとすれば、天文館に鉄道の駅がなければ、七日町にも駅がなく、どちらも商業の中心地であるということだ。(七日町は最近全然元気がないが…)

鹿児島中央駅は、駅ビルの上が無茶苦茶発達してて、ビームスがあったりなかったりしててものすごい都会である。そして、駅ビルの上には、観覧車があるというなかなかトリッキーなまちづくり。

ちなみに山形駅には霞城セントラルという観覧車より実用的な24階建ての超高層ビルがある。そして駅の中には、エスパルという東北のバーニーズ・ニューヨークと呼ばれるセレクトショップがある。

鹿児島の天文館は、昔からある商店街であり、割と街並みはレトロである白熊で有名な喫茶店をはじめとして、地元の小さなお店が集まっているという印象。今回宿泊したのが、ダイワロイネットホテル鹿児島天文館 PREMIERという天文館の中心部にホテルなのだが、ホテルを出るとすぐに天文館の商店街があり、ご飯を食べるのコンビニに行くのも困ることはなかった。

路面電車が感動するくらいのロマンがある

広島や長崎、熊本など限られた地域にしか見られなくなった路面電車。最近では、宇都宮がLRTを新たに開通させ、新しい地方都市の交通のあり方を示した。それにしても、宇都宮は少子高齢化、低成長の時代にどうやってLRTを開通させたのか、その政治力や行政手腕には驚きを禁じ得ない。

東洋経済オンライン
貴重な好事例「宇都宮LRT」各方面から注目の訳 栃木県で2023年8月26日に開業した宇都宮LRT「ライトライン」に今、各方面から注目が集まっている。背景には、日本全体で地域公共交通の維持管理・運用が“大きな曲がり角”に...

路面電車は、鹿児島だけにとどまらずに中心市街地の通りを突き通すように走っている。

鹿児島は、鹿児島中央駅や天文館を通り抜け、鹿児島駅まで向かうのだが、かなり利用者が多い。東京のラッシュ並みに立っている客が多くて、市民の足として利用されている光景を見ることができた。時刻表を見てみると、朝は5時から夜は23時まで5分おきに天文館通という駅を鹿児島市役所方面や鹿児島駅方面に向かっていく。公共インフラとして重要な機能を果たしている。

200%あり得ないが、山形にも山形駅と七日町を繋ぐLRTがあれば魅力的だろうな、と思う。絶対あり得ないだろうな。

鹿児島市の路面電車の車両は、少し老朽化したレトロな車体もあれば、企業の広告宣伝用にラッピングされた車両もある。観光客としては、レトロな車両を見て写真撮影したい気持ちもあるが、車両で広告収入も得るという東京では当たり前の公共インフラとしてのあり方を鹿児島という地方都市でも垣間見ることができた。

今度は宇都宮のLRTを乗りに行ってみたい。関心ごとは、餃子よりも今はLRTである。

とんかつ、豚骨ラーメン、白熊

鹿児島って豚が有名なのか、豚骨ラーメンを美味しくいただくことができた。

最初にいただいたのは豚骨ラーメン。「鹿児島ラーメン 豚とろ」という鹿児島で人気のラーメン屋で、昼時には長蛇の列ができていた。このラーメン屋さんは幼い子供にもフレンドリーで、若い親子でも一緒に入れる。

醤油ラーメンや味噌ラーメンが好きな山形県民にとって、豚骨ラーメンというのはあまり馴染みがなく、どちらかというと、豚骨のあの特有のクセが苦手な人も多い気がする(筆者の主観)

ただ、今回お邪魔した「豚とろ」に限らず、鹿児島ラーメンは他の九州の豚骨ラーメンよりも独特の臭いがなく食べやすい。自分はクセが強くても全然構わないのだけれども、幼い家族を連れていくのであれば、子供も食べられるのは嬉しいはずだ。

店主がとてもクールだったのも印象的。

とんかつも人気店

続いて、とんかつ。とんかつは、鹿児島中央駅から歩いて3分ほどの「川久(カワキュウ)」。開店時刻の11:30から店の前には列ができているくらい人気で評判の店である。食べログでも、「百名店」という人気店にしか与えられない称号を毎年受賞しているほどの名店である。

とんかつはとても分厚く切られており、お皿にどっさりと揚げられた豚が乗っかっているオーソドックスというか王道の提供方法。変に何か勝負せずにソースでいただく。ジューシーだけどそれほどアブラギッシュでもないので、見た目以上に何個でも食べられそうなあっさりした感じがある。

ちなみに山形では、「平田牧場」という庄内にある豚の放牧場があり、そこの豚をとんかつにして食べるのが山形県民の至福の時だ。

最後は白熊

セブンイレブンで夏になると見かけるアイス、白熊。白熊といえば練乳のかかった氷の上にフルーツが乗っているデザートであるが、鹿児島発祥であるとはつい最近まで知らなかった。そして、鹿児島の中でも「白熊」というデザート屋さんが発祥だなんて今まで生きてて知る由もなかった。白熊という店舗は、天文館の中にあり、昼間は折り返す列ができるほどの大人気店であり、その列を見た時に絶対これは並んでられないと絶望してしまった。

しかし、どうしても食べたいのであれば食べられる時間がある。

夜である。夜であればデザートを食べたいという需要が減るのか、列もなくなんなら中の席も空いているのでスムーズに入れる。

そして、食べた白熊は一人で食べられるだろうと思ってたけど、全然食べられなくて頭キーンとなってた。でもヒーヒー言いながら食べたんだけど。

山形もいいとこだけど、鹿児島もいいところだな

鹿児島旅行を簡単にまとめたけど、山形に比べれば鹿児島ははるかに都会だった。珍しい路面電車は写真撮影好きならたまらない光景であり、天文館もいい感じでレトロ感がある。九州は、福岡はもちろん、熊本や長崎が山形よりも都会で羨ましい。

人口増加のために、山形も早く奥羽新幹線開通して利便性の高い街になってくれないかな。

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この記事を書いた人

カフェが大好きな写真家。YouTubeでカフェに関する動画を配信。主な出没場所は白金、渋谷。

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