YouTubeもやっているので、見てみてください。
視力0.1の世界は、それなりに見える。意外にもパソコンの画面は顔を近づけずに見えるし、本やスマホだって読めるし見える。看板や電光掲示板は遠くにあれば文字は見えなくても、正直気にしたことがないということに気づく。
自分としては視力0.1がメガネをかけるかかけないかの分岐点だと思っている。0.1以下になると、多分パソコンの文字も見えないし、本やスマホも読めないし見えない。つまり自分は今めがねをかけないでいいボーダーライン上にいる、気がする。
そんな自分が、なぜメガネを買うことになり、興味を持つようになったのかを今回は説明したいと思う。
ある日の朝。渋谷区南平台の病院で健康診断を受診していた。身長、体重、血液や聴力を図り、視力検査をやった。視力が0.1しかないのはもう15年以上変わらない。その間メガネやコンタクトをつけてきたけど、数年前から案外メガネはなくとも生活に支障をきたさないことがわかった。それ以来余程眼鏡かけないと人に迷惑かける時しかメガネをかけてはいない。
結局その日も両目とも視力は0.1だった。視力を測ってくれた女性の方から0.1と告げられ、いつものように視力ないなぁと思いながら視力検査の会場を後にしようと思って席を立とうとしたその時、
「メガネかけてないんですね」
視力を測ってくれた女性の方がそう言った。普段多分気にも留めないような言葉なはずだが、なぜか言われた時は、
「あー、メガネかけてみるかー」という気分になった。なんだろう、この気分。
その時から、メガネ買おうかなと思い始めて1週間後には表参道のOliver Peoplesにて黒縁の眼鏡を買ってた。sheldrakeというこのブランドの代表的なタイプである。
それ以降、自宅、職場、出張先、セブンイレブン、近くの公園までいつどこに行くにしてもメガネをかけてた。その期間はおよそ1ヶ月。
買って以来気に入っていたし、そもそも高いので使わないと勿体無いからずっとかけていた黒縁のメガネ。
ある日のこと。前日と同じようにメガネをかけていたが、洗面台の鏡でふとメガネをかけた自分の顔を見てみたら、違和感が。
黒縁のフレームが自分の顔には大きすぎて、あまりにも昭和の黒縁感の似合わなさが出ていたのである。
なんとなく黒縁メガネはかっこいいと思って、勢いでOliver Peoplesというアメリカの有名ブランド(かなりの高価格)で買ったにも関わらず、である。
それ以来、何度もメガネをかけて自分の顔を眺めてみた。しかし、やはり違和感が出るのは変わらない。顔に対して、黒縁フレームの眼鏡が主張しすぎている。黒縁が太すぎるのだ。そしてフレームの縦幅が大きすぎるのだ。
気になってから、このメガネを使い続けるか、それともメルカリで売ってしまうか考えていた。せっかく高価で買ったにも関わらず、売ってしまうなんて実質的に損だ。だからかけ続けるしかない、と思う時もあれば、いや早く見切りをつけてできるだけ高値で売ってしまう方が良いのだと思う時もある。
1ヶ月もせずにそれなりの価格で転売できた。ありがとう、買ってくれたどこかの民よ。
メガネの黒縁事件以来、自分の頭の中はメガネでいっぱいに。「似合う眼鏡が欲しい」、「にあうメガネが欲しい」とひたすら仕事中も、プライベート中も向かいのホーム、路地裏の窓、桜木町、新聞の隅、いつでも探しているよ、自分に似合うメガネを。
そう、One More Time、One More Chance。山崎まさよし。
実際、銀座や渋谷などファッションに敏感なところに行っては、メガネ屋さんに行っては、毎回試着することに。
結局自分は、EYEVANのsadler narrowのDTを買った。今のところ満足している。
EYEVANは日本国内屈指のブランドで、海外のセレブも使用しているメガネである。
ガジェットも好きだけだけど、メガネも好きになってしまった。他にもayameというこれまた日本のブランド眼鏡が欲しい。